= アップグレードの説明 = #UpgradeInstructions [[TracGuideToc]] [TracEnvironment Trac Environment] をアップグレードする前に Trac-0.11 が使用可能になっている必要があります。このドキュメントでは TracEnvironment をアップグレードするのに必要な手順を説明します。 特に指示がない限り、マイナーバージョンのリリース時には TracEnvironment のアップグレードは必要ありません。 == 一般的な手順 == #Instructions 通常、 Trac を新しいバージョンにアップグレードするときに、 4 ステップを踏まなければなりません: === Trac のコードを更新する === #UpdatetheTracCode TracInstall または、あなたの OS に合った方法で新しいバージョンの Trac を取得してください。 手動の (OS 特有ではない) アップグレードをするのであれば、 後で Python の `lib/site-packages` ディレクトリから `trac` ディレクトリを削除して、既存の Trac コードを削除してもかまいません。 site-packages ディレクトリの位置は OS のシステム、および Python のインストールパスにより異なりますが、一般的には以下の位置にあります: * Linux を使用している場合: /usr/lib/python2.X/site-packages * Windows を使用している場合: C:\Python2.X\lib\site-packages * MacOSX を使用している場合: /Library/Python2.X/site-packages また、 `share/trac` (正確な位置はプラットフォームに依存しますが一般的にはこの位置です。) ディレクトリ内の `cgi-bin`, `htdocs`, `templates`, `wiki-default` といったディレクトリを削除してもかまいません。 (訳注: 0.11 では、これらのディレクトリは `site-packages/trac` の配下に移動しています) webadmin plugin をインストールしていた場合は、アンインストールしてください。今や webadmin plugin は Trac コードベースの一部です。 === TracEnvironment をアップグレードする === #UpgradetheTracEnvironment アップグレードした Trac がロードされると、アップグレードする必要があるインスタンスが表示されます。アップグレードはオートメーションされたスクリプトを手で実行します。これらのスクリプトでは [TracAdmin trac-admin] を使用します。 {{{ trac-admin /path/to/projenv upgrade }}} このコマンドはもし TracEnvironment がすでに最新の状態になっているときは、何もしません。 Note: PostgreSQL データベース (訳注: MySQL も) を使用している場合、このコマンドは「 Environment のバックアップは SQLite を使っているときしか出来ない」というメッセージを出力して失敗します。リポジトリとデータベースのバックアップは手動で行う必要があります。その後、アップグレードを行うために次のコマンドを実行してください: {{{ trac-admin /path/to/projenv upgrade --no-backup }}} カスタム CSS スタイルを使用していたり、 TracEnvironment の templates ディレクトリテンプレートを変更している場合、 Genshi のやり方にコンバートする必要があります。スタイルシートを使用し続けたい場合、 TracInterfaceCustomization#SiteAppearance の手順を読んでください。 === Trac ドキュメントを更新する === #UpdatetheTracDocumentation すべての [TracEnvironment Trac Environment] で、インストールされたバージョンの Trac ドキュメントのコピーを含んでいます。新しくインストールした Trac のドキュメントと同期を取りたいでしょう。 [TracAdmin trac-admin] がドキュメントを更新するコマンドを提供しています: {{{ trac-admin /path/to/projenv wiki upgrade }}} 当然このプロシージャはあなたの `WikiStart` ページ (訳注: `InterMapText` も) をまったく変更せず、そのままに残しておきます。 === Trac マクロプラグイン === #TracMacrosPlugins !ClearSilver と HDF が使用されなくなったことで、古いスタイルの Wiki マクロ は使用できなくなります。そのため Trac マクロを適応させる必要があるでしょう; 新しいスタイルのマクロに変更する必要があれば WikiMacros を参照してください。新しいスタイルにコンバートした後、配置するディレクトリは wiki-macros ではなく、 plugins を使用してください。 wiki-macros ディレクトリからマクロやプラグインを探すことはもうありません。 === Web サーバを再起動する === #RestarttheWebServer [wiki:TracCgi CGI] を実行していないならば、ウェブサーバを再起動して、新しい Trac コードをリロードしてください。 == 既知の問題 == #KnownIssues === 複数プロジェクトのホストに関して === #parentdir 複数のプロジェクトをホストした場合に、配下のプロジェクトのうち一つのプロジェクトで、プラグインの一つが動作していないとき、配下のすべてのプロジェクトではそのプラグインは動作していません。 === コアモジュールがロードされない === #somecoremoduleswontload Windows で Python 2.3 を使用している場合、最初にアンインストールを行わずにアップグレードすると時々発生します。 いくつかのモジュールは、以前はキャピタライズされていましたが、小文字のみに変更されました (例えば、 trac/About.py が trac/about.py に変更されるなど)。以下のようなメッセージが Trac のログに出てくる場合: {{{ ERROR: Skipping "trac.about = trac.about": (can't import "No module named about") }}} `Lib/site-packages/trac` ディレクトリを削除してから、再インストールしてください。 === Wiki Upgrade === WikiUpgrade `trac-admin` はページを削除しません。バージョン 0.10 では存在し、バージョン 0.11 では存在しないページはそのまま残ります。 (0.11 開発中に存在した !TracWikiMacros など) == データベースの変更 == #ChangingDatabaseBackend === SQLite から PostgreSQL へ === #SQLitetoPostgreSQL [http://trac-hacks.org trac-hacks.org] の [http://trac-hacks.org/wiki/SqliteToPgScript sqlite2pg] は SQLite のデータベースを PostgreSQL に移行するためのサポートをするスクリプトです。 == より古いバージョン == #OlderVersions さらに前のバージョンからのアップグレードについては [http://trac.edgewall.org/wiki/0.10/TracUpgrade 0.10/TracUpgrade] を参照してください。 ----- See also: TracGuide, TracInstall